生稲晃子氏の選挙対策事務所、テレ東P&池上彰氏に謝罪・訂正求める 関係者の話は「事実ではありません」

『第26回参議院選挙』にて東京選挙区で初当選した元おニャン子クラブの生稲晃子氏(54)をめぐる報道について、選挙対策事務所は11日、テレビ東京の選挙特番出演者から事実と異なる発言があったとして、同番組のプロデューサーとMCを務めた池上彰氏に対して謝罪と訂正を求める抗議文を送付した。

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10日に放送されたテレビ東京系選挙特番『池上彰の参院選ライブ』(後7:50)にて、池上氏は、事前に生稲氏へ同番組の出演をオファーしたが「この番組だけでなく全てのテレビ局のインタビューに応じてはいただけないという結果になってしまいました」と告白。同局記者が生稲氏陣営に取材したところ、匿名を条件に「国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないから」と返答があったことを明かしたが、その後、この発言が問題となっていた。

同事務所は、きょう11日に抗議文を発表。同番組のプロデューサーと池上氏に対し「貴社報道番組『池上彰の参院選ライブ』内において、生稲晃子およびその関係者の社会的信用と名誉を著しく棄損する、誤った内容の放送がなされたことについて強く抗議します」と訴えたほか、池上氏と同局記者やり取りについて「公共の電波を使って真偽不明の情報を流し、特定の個人を貶める行為は報道倫理にもとるものであり、貴社のメディアとしての姿勢を疑わざるを得ません」と指摘した。

同事務所によると、生稲氏はマスコミの共同インタビューを受けていたほか、投開票日当日は「選挙戦の状況から当落結果が出るのに時間がかかる事が予想されておりました。広報担当者間で協議した結果、全てのテレビ局の入り中継に対応するか、全てに対応しないかの二者択一となりました」と説明。「その中で、広報担当の川松真一朗都議会議員より『入り中継』は生放送上、前後の企画や状況により、当選後の時間が確定しない状況で全社対応していると時間が読めないという指摘がありました」とし、「今回、当開票日には生稲晃子は八重洲の選挙事務所以外にも、立川に三多摩地区の開票センターを設けて支援者にご参集頂く段取りをしておりました」と明かす。

それに伴い「全社に個別対応をしてから立川に向かうと現地到着が何時になるか分からず、選対事務所としては、それまで多くの支援者を待たせるわけにはいかないと判断し、共同インタンビューは受けさせて頂くものの、個別の対応はしないと結論を出しました」とし、同番組にて報じられた関係者の話は「全くもって事実ではありません」と強調。「個人を貶めるために事実と異なることを放送した、株式会社テレビ東京並びに池上氏には、謝罪と訂正を求めます。貴社が報道姿勢をあらため、事実に基づいた正確な報道をされるよう切に願います」と語気を強めた。