首相、改憲論議主導へ決意表明 「できる限り早く発議」

岸田文雄首相は11日、参院選での大勝を受けて自民党本部で記者会見し、憲法改正に向けた「民意」が示されたと述べ、党総裁として国会論議をリードする決意を表明した。「できる限り早く発議に至る取り組みを進めていく」と語った。安全保障環境の悪化を踏まえ「防衛力を5年以内に抜本的に強化する」と重ねて言明した。新型コロナウイルスやロシアのウクライナ侵攻、物価高騰といった課題を列挙し「有事」を強調。党内が一致結束し対応に当たるとした。
安倍晋三元首相の死去に触れ「思いを受け継ぎ、拉致問題や憲法改正など、ご自身の手で果たすことができなかった難題に取り組む」とした。