山上容疑者が事件当日、安倍氏が街頭演説を行う約1時間半前に現場に到着していたことが奈良県警への取材でわかった。周囲を歩き回る姿が防犯カメラで確認されており、県警は下見をしていたとみている。
県警幹部によると、山上容疑者が午前10時前に自宅近くの近鉄新大宮駅(奈良市)で改札を通り、同10時頃に大和西大寺駅の改札から出る姿が防犯カメラに映っていた。
安倍氏が同駅前で演説を始めたのは同11時30分頃で、山上容疑者はその約2分後に銃撃した。それまでの間、周囲を歩き回り、途中で商業施設にも立ち寄っていた。飲み物を持っている様子も映っていたという。