埼玉県内は12日夜、局地的な豪雨に見舞われ、鳩山町や東松山市などで記録的短時間大雨情報が発表された。気象庁によると、鳩山町では午後8時までの3時間に観測史上最大となる263・5ミリの雨量を観測した。
東松山市では九十九川上流が氾濫しているとの情報があり、災害発生の恐れがあるとして、午後8時30分現在、市内の一部地区1649世帯に避難指示を出している。ときがわ町も全域4761帯に避難指示を出した。鳩山町は家屋の浸水などが確認されたとして、町内の2か所に避難所を開設した。
消防によると、ときがわ町関堀の民家の近くでは土砂崩れが発生し、3人が救出された。東松山市、嵐山町などでも家屋の浸水被害の情報がある。
同県西部の比企郡や入間郡周辺の自治体には、土砂災害警戒情報が発表されている。