愛知県で14日、新型コロナウイルス感染者が新たに6132人確認された。1日あたりの新規感染者が6000人を超えるのは3日連続。24日間連続で前週の同じ曜日を上回り、1週間前に比べ2・26倍となった。このうち名古屋市では3日連続で2000人を超えた。オミクロン株の派生型で感染力の強い「BA・5」への置き換わりが進んでいるといい、担当者は早期のワクチン接種など感染防止対策を呼びかけている。
愛知県では12日、1日当たりの新規感染者が6082人に上り、約5カ月ぶりに6000人を突破。13日も6364人確認され、過去最多の6661人(2月15日)に迫った。
大村秀章知事は14日の記者会見で「感染状況は大変厳しい。とにかく基本的感染防止対策をしっかりやってほしい」と話す一方、「医療状況は直ちに逼迫(ひっぱく)していない。外出制限や県をまたぐ移動の自粛などをお願いするところまで至っていない」と述べた。感染第6波の2月には県内の病床使用率は一時70%を超えたが、13日時点の病床使用率は26・4%。
名古屋市は14日、2285人の新規感染者が確認された。第6波中の2月2日には過去最多の2811人に上ったが、記者会見した市の担当者は「15、16日にも超すのではないか」と危機感をあらわにした。「BA・5」が7月4日からの1週間で感染者全体の3割を占めているといい、「免疫があってもすり抜けて感染し、感染力も強い」と指摘。その上で「人流も増えた。冷房を使うようになって換気の機会が減っているなど複合的な理由も考えられる」と説明した。
特に増加が顕著なのが、3回目以降のワクチン接種率が低い40代以下だ。市内では家庭内での感染が多い傾向にあり、幼稚園や学校などでもクラスターが発生しているという。市内の病床使用率は13日時点で29・2%だが、熱中症での入院も増えてくるこの時期、さらにコロナ患者の入院が増えれば「病床確保が苦しくなる」と説明。県からの医療機関への通知に基づき、市内でも約200床増床される予定だ。
一方、三重県では14日、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者が1224人に上り、2日連続で過去最多を更新した。岐阜県で14日に確認された新規感染者は1040人に上った。【田中理知、川瀬慎一朗、寺原多恵子】