奈良市の近鉄大和西大寺駅前の事件現場近くに設けられた安倍晋三元首相(67)の献花台には、発生から1週間となった15日も大勢の人が訪れ、手を合わせたり供花したりする人が夜まで絶えなかった。
事件発生時刻の午前11時半ごろ-。現場では安倍氏が最後に立った演説場所に向かって手を合わせ、黙(もくとう)をささげる人の姿があった。
「安倍さんがどんな思いで最期を迎えたのかを考えると、悲しみが込み上げてくる」。大阪府柏原市の会社員、外山(とやま)智彦さん(46)は涙を浮かべ、声を振り絞った。別の遊説先で安倍氏と握手を交わした際のにこやかな表情が印象に残っており、「警察は本当に守れなかったのだろうか」と悲惨な事件を受け入れられずにいる。
献花台には花束のほか、安倍氏が好きだったチョコレート菓子や手紙、折り鶴などを供える人も。障害者支援施設の利用者を代表して千羽鶴を手向けた大阪市浪速区の会社員、宮平さゆりさん(59)は「国内外で功績を残したかけがえのない政治家を失った。1週間たっても、残念な気持ちしかない」と目に涙を浮かべ、言葉少なに話した。
献花台は18日まで設けられる予定。