山上容疑者の手紙、奈良県警が押収…安倍氏銃撃前の心境つづる

安倍晋三・元首相(67)が銃撃され死亡した事件で、奈良県警は17日、山上徹也容疑者(41)が事件直前に中国地方に住む男性に送っていた手紙を押収した。手紙は岡山市から

投函
(とうかん)され、安倍氏の殺害を示唆する内容が書かれていた。県警は手紙を分析し、送った経緯などについて山上容疑者から事情を聞く。
手紙は、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の活動を批判するブログを運営している中国地方の男性の元に届いた。山上容疑者は事件前日の今月7日夜、安倍氏が参加した岡山市の演説会場を訪れており、消印の時刻から、会場に向かう途中に投函した可能性がある。
手紙には同連合への強い恨みがつづられ、安倍氏について「本来の敵ではない」「最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません」などと書かれていた。「安倍(元首相)の死がもたらす政治的意味、結果、

最早
(もはや)それを考える余裕は私にはありません」と殺害を示唆する記述があった。
県警の捜査員は17日夕、男性の自宅を訪れ、捜索令状を示して、手紙を押収した。