国内の新型コロナウイルス感染者は23日、全都道府県と空港検疫などで20万975人確認され、初めて20万人を超えた。4日連続で過去最多を更新し、第6波のピークの約2倍に達した。前週の同じ曜日の1・8倍で、引き続き第7波の増加スピードは速い。
北海道、大阪、福岡など17道府県で過去最多となった。東京都では、3万2698人が確認され、3日連続で3万人を上回った。大阪府は2日ぶりに2万人を超えたほか、愛知、神奈川、福岡、埼玉の4県で1万人を超えている。
療養中の感染者は101万6154人で、初めて100万人を超えた。
19日までの1週間の感染者を年代別でみると、10歳代が17%、20歳代が16%などで、30歳代以下が6割を占める。30歳代以下の3回目のワクチン接種率は全体平均を下回っており、政府や自治体は接種の加速に本腰を入れている。
全国の重症者は前日より12人増えて203人だった。第6波のピークだった1507人(2月26日)の13%にとどまるが、1週間で1・8倍増えている。
厚生労働省の助言機関は、今後も感染者数の増加は続くとみており、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある人たちに感染が広がることを懸念している。政府は22日、高齢者らに接する機会の多い医療・介護従事者を4回目接種の対象に加え、各地で接種が始まっている。