サル痘、政府が対応協議へ 山際氏「コロナと『ごっちゃ』を整理」

山際大志郎経済再生担当相は24日、欧米を中心に感染拡大が続いているウイルス感染症「サル痘」について世界保健機関(WHO)が「緊急事態」を宣言したことに関連し、週明けにも政府で会議を開いて対応を協議する考えを明らかにした。NHKの討論番組で述べた。
山際氏はサル痘について「新型コロナウイルスとは全く性質の異なるもので、『ごっちゃ』にされないように整理する必要がある」と指摘。「WHOからの発信を受けてこれからの方針など確認し、適切な対応ができるよう体制を整える」と述べた。
感染が急拡大する新型コロナについては、「BA・5というオミクロン株の系統に置き換わって非常に感染率が高いようだが、重症化率は今までと差が認められない」とのWHOの評価を引いた上で「今のところ行動制限はしない」と述べた。
23日に松野博一官房長官の新型コロナ感染が確認されたことを受けた政府内の危機管理対応については「仕事が滞る心配のないようしっかり体制は整っている」と強調した。【中村紬葵】