表向きはマッサージや添い寝などのサービスを提供するリフレ店を装っていたが、実際は派遣型風俗店だった。店のHPでは「元凄腕のナンパ師が全国の深夜徘徊の10代美少女のみを集めて始めた派遣リフレ店」と、うたっていた。
17歳の高校3年生2人を風俗店で働かせ、みだらな行為をさせたとして、「りある」(東京・池袋)と「めろでぃ」(秋葉原)の経営者、田村倫大(40)、店長の山口達矢(37)両容疑者ら男4人が20日、児童福祉法違反の疑いで警視庁少年育成課に逮捕された。
田村容疑者と山口容疑者らは、女子高生2人が18歳未満なのに本人に年齢を確認せず、都内のホテルで客を相手に淫行させていた。
「2人が応募したきっかけは、メイド喫茶の男性版のようなメンズコンセプトカフェやメンズ地下アイドルに使うお金が欲しかったからだそうです。2人は面接の際、身分証明書の提出を求められたのですが、1人は『忘れました』と答えたため、店長が『じゃあ、次に来る時に持ってきて』と言われ、そのまま確認されなかった。もう1人は実在しない大学名が書かれた学生証を見せた。よく見れば、すぐに偽物とバレるような雑な作りでしたが、そのまま採用となった」(捜査事情通)
店を利用する客はホテルかレンタルルームに入り、店に電話して部屋番号を伝えると、待機場所から女子高生が派遣される。田村容疑者らは2018年以降、約3億円を売り上げていた。
店のHPには<最上級のS級美少女のみを厳選して採用しております。万が一女の子のレベルが低い!という事がありましたら【コース代金全額返金】致します>と明記しているぐらいだから、粒ぞろいだったのだろう。
■体を売る目的は遊ぶ金欲しさ
在籍する女の子は<可愛い声とふんわりとした甘い口調が堪らない。密室で2人になったら心拍数急上昇間違いなしの美少女><イチャイチャすることが大好きな人懐っこい性格で一撃ノックアウト>などと紹介。
「スケスケ制服が無料&濃厚濃密祭」といったイベントがあり、濃厚マイクロビキニコースは60分1万2000円。普通のリフレコースは60分6000円。6000円のうち、5000円を店が取るため、女子高生の取り分はわずか1000円だけ。女子高生は「オプション」で稼ぐしかなかった。
まるでホストに金を貢ぐ風俗嬢のように、女子高生が“コンカフェ”で遊んだり、地下アイドルを応援するために自ら体を売るとは、すごい時代になったものだ。