東大阪市発注の学校給食の配送業務を巡り、入札情報を業者に教えた見返りに現金100万円の賄賂を受け取ったとして、大阪府警は26日、東大阪市議の樽本丞史(じょうじ)容疑者(54)を収賄容疑で、同市の運送会社「御厨(みくりや)運送」の男性元役員(89)を贈賄容疑で、それぞれ書類送検した。
この入札を巡っては、落札した別の業者が配送車を準備できず、市が契約を解除。2022年4月から最長約1カ月間にわたり小学校の給食が中止になり、26校の児童ら計約1万2000人に影響が出た経緯がある。
樽本容疑者は21年12月、給食運搬業務を委託する一般競争入札で、非公表にされていた予算額(9億5000万円)を知人の元役員に伝える見返りに、現金100万円を受け取った疑いが持たれている。府警は樽本容疑者らの認否を明らかにしていない。
府警捜査2課などによると、同市の給食配送業務を長年担ってきた御厨運送は21年8月、別の汚職事件で入札に参加できなくなった。これを受け同12月の入札では別の業者が約7億8900万円で落札。府警は元役員が予算額を事前に知り、何らかの方法で運搬業務に介入しようとしたとみている。
樽本容疑者は会社役員を経て07年に初当選し、現在4期目。14年には副議長を務めたが、政務活動費の不正支出が発覚し、副議長を辞任した。毎日新聞の電話取材に「弁護士と相談しており、今は何も言えない」と答えた。【木島諒子、金子昇太】