技能実習生の半数超、来日前に母国で借金…送り出し機関に平均54万円支払い

出入国在留管理庁は26日、日本で働く外国人技能実習生が来日時に負担する費用について、初の実態調査の結果を公表した。実習生が母国の送り出し機関などに支払った費用は平均約54万円で、半数超が来日前に母国で借金をしていた。
技能実習制度を巡っては、実習生が送り出し機関やブローカーに多額の手数料を支払い、借金を背負って来日していることが問題視されている。費用の支払い自体は基本的に違法ではないが、同庁は過大な金額を負担させられているケースもあるとみて、制度見直しを検討する方針だ。
調査は昨年12月~今年4月に実施。実習生2184人から回答を得た。
母国の送り出し機関や仲介者に手数料などの費用を支払った人は全体の83%。平均額は54万2311円で、国籍別ではベトナムが約68万円、中国が約59万円、カンボジアが約57万円だったのに対し、フィリピンは約9万円で、国によって大きな差があった。それぞれの国の規定で支払額に上限が設けられていることなどが背景にあるとみられる。
一方、来日前に母国で借金をしている実習生は54・7%だった。平均額は、送り出し機関などに支払った費用とほぼ同じ54万7788円で、実習生が母国で借金し、手数料などを捻出している可能性もある。
同庁によると、昨年12月末現在、日本に在留する外国人技能実習生は27万6123人に上っている。