東京都の小池百合子知事は29日の記者会見で、お盆の帰省や旅行による人の移動が活発化する8月を前に、「今一度気を引き締めて、新型コロナウイルスの感染対策の徹底をお願いする」と述べた。8月21日までを「自分、そして大切な人を守る特別期間」と位置づけ、基本的な感染防止対策の徹底を都民に呼び掛ける。
小池氏は感染急拡大を受けた行動制限に関し、「(今年は)『都県境をまたがないでください』ということは申し上げていない」と述べ、帰省や旅行の自粛は求めないとした一方で、高齢者や基礎疾患を持つ人らと会う前に自身が感染していないか検査するよう呼び掛けた。長時間の会食を控え、手洗いや消毒を徹底することも求めた。
都内では28日に新規感染者数が4万人を超え、収束が見通せない状況が続いている。小池氏はオミクロン株の派生型「BA・5」の感染力で急拡大しているとし、「ワクチン接種を2度よりも3度、3度よりも4度ということで受けてほしい」と述べた。
政府がBA・5による感染急拡大を抑えるため、都道府県が自主判断で発信できる「BA・5対策強化宣言」を新たに設けると発表したことに関しては、「制度の詳細や、効果がどれぐらいのものなのかを精査した上で判断したい」と述べ、宣言の発出は慎重に判断する考えを示した。