2019年、展示内容を巡り混乱があった芸術祭「あいちトリエンナーレ」が、名称を国際芸術祭「あいち2022」に変えて、29日から始まります。
国際芸術祭「あいち2022」は、現代美術を中心とした国内最大規模の芸術祭で、これまでは「あいちトリエンナーレ」と呼ばれていました。 2019年に行われた前回は、慰安婦を象徴する少女の像など「表現の不自由」をテーマにした企画展に脅迫や抗議が相次ぎ、開幕から3日で展示が一時中止になるなど混乱しました。 「芸術祭というのは3年ごとに全く違う体制で組み直して、それで新しい芸術監督を迎えて、新しいテーマで開催しますので、3年前のことをそれ以外に引きずってということは、わたしはなかったという風に思っています」(「あいち2022」組織委員会大林剛郎会長)
壁一面に貼られたのは「ツイッターの投稿」
2022年の国際芸術祭は、国内外のアーティスト80組以上の作品を楽しむことができます。 その一つが、アンドレ・コマツさんが制作した「失語症」。天井から吊るされた透明なビニールシートで仕切られた空間が、まるで迷路のようになっており、世界の先行き不透明感を暗示しています。 また、小野澤峻さんが制作した「演ずる造形」は、一見、ぶつかることなく制御されているように見える振り子が時折接触することで、人間の社会模様を表しているといいます。 そして、福島を拠点に活動する詩人・和合亮一さんの作品「#愛の礫」は、東日本大震災で被災してから始めたツイッターの投稿を集め、壁一面に展示したものとなっています。 「ひとつでも今を感じるような、自分と照らし合うような言葉をひとつでも見つけて持ち帰ってもらえれば、今のこの時代を分かち合う何かをお互い見つけ合えればなと思います」(詩人 和合亮一さん) 国際芸術祭「あいち2022」は、29日から10月10日まで、愛知芸術文化センター、名古屋市の有松地区、常滑市、一宮市の、合わせて4カ所の会場で開かれます。 (7月28日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)