覚醒剤1.7キロ密輸か、夫婦を逮捕 コカイン100グラムも押収

覚醒剤約1・7キロ(末端価格約1億円)を密輸入したなどとして、三重県警は8日までに、ボリビア国籍の夫婦で、鈴鹿市中旭が丘3の派遣社員、ナガオ・サルバチエラ・ホセ・ペドロ(34)とパート従業員、ロチャ・オオニシ・マリ・クルス(31)の両容疑者を覚醒剤取締法違反(営利目的密輸入)、麻薬取締法違反などの疑いで逮捕したと発表した。津地検は7月22日付で、ロチャ・オオニシ容疑者の覚醒剤取締法違反は不起訴処分(容疑不十分)にした。
逮捕容疑は、メキシコの郵便局から覚醒剤約1・7キロを隠した郵便物を4月23日に関西国際空港に到着させ密輸入したほか、営利目的でコカイン約100グラム(末端価格約200万円)を所持した、などとされる。
4月24日に名古屋税関が覚醒剤入りの郵便物を発見。県警は同29日、郵便物を届け先から持ち出したロチャ・オオニシ容疑者を麻薬特例法違反容疑で現行犯逮捕。その後の捜査で2人の自宅からコカイン約1グラムを、津市内の砂浜に埋めて隠していたコカイン約100グラムを発見した。県警のコカイン押収量としては過去最多だったという。
県警は2人の認否は明らかにしていない。薬物の密輸組織が関与しているとみて捜査している。【寺原多恵子】