停滞する前線の影響で大雨となった青森県など東北地方北部では、10日も断続的に雨が降り続いている。東北の日本海側を中心に3日も記録的な大雨となったばかり。気象庁は11日にかけて雷を伴った激しい雨が続く恐れがあるとし、土砂災害や河川の氾濫などへの警戒を呼びかけている。
青森県では8日の降り始めから記録的な大雨となり、同庁によると、10日午前8時までの48時間降水量は▽深浦町338ミリ▽弘前市283ミリ▽鰺ケ沢町220ミリ――で、いずれも観測史上最多を更新。秋田県八峰町でも200ミリを超え、観測史上最多となっている。
青森県によると、10日午前9時時点で人的被害の情報は入っていないという。床上・床下浸水など建物被害の確認を急いでいる。警戒レベルが最高の5に当たる「緊急安全確保」が出された弘前市の周辺自治体では道路が冠水。鰺ケ沢町の中村川と西目屋村の大秋川が氾濫した。
鰺ケ沢町では一部で床上浸水が発生し、中心部にあるスーパーなども水につかった。近所に住む工藤真太郎さん(84)は「ここまで長く降り続くのはめったになく、驚いた。昨日の午後から家にこもっている。昔と比べて商店が少なくなり、買い物も簡単にはできない。1週間は我慢しないといけないと覚悟している」と話した。
交通網も混乱が続いている。JR東日本青森支店によると、奥羽線の大館―青森駅間で運転を見合わせているほか、3日の大雨により一部区間で運休していた津軽線は運休区間がさらに延びた。
気象庁によると、前線は今後1週間ほど北日本に停滞する見込み。11日午前6時までに予想される24時間雨量は、いずれも多いところで▽東北150ミリ▽北海道100ミリ▽北陸50ミリ。その後の予想雨量は▽東北、北海道100~150ミリ▽北陸50~100ミリ。【江沢雄志、遠藤大志】