すでに逮捕された中学教諭、公認会計士、会社役員だけでなく、僧侶やエリート医師まで「セーラー服乱交パーティー」に参加していた。
当時17歳だった女子高生を部屋から出られない状況にし、みだらな行為をしたとして、東京都杉並区の医師、岩立竜容疑者(34)が9日、児童買春、児童福祉法違反(有害支配)、児童ポルノ製造の疑いで神奈川県警少年捜査課と磯子署に逮捕された。
岩立容疑者は2020年4月8日、主催者の高橋亮太容疑者(31=同容疑で6月16日に逮捕)に現金2万5000円を渡し、乱交パーティーに参加。東京都千代田区の高級ホテルの一室で男7人と一緒に女子高生1人を取り囲み、逃げられないようにした。
男らは女子高生の体を集団でもてあそび、その様子をスマホで撮影していた。
パーティーに参加した7人のうち、岩立容疑者ら3人が逮捕され、栃木県足利市の37歳の僧侶ら4人は書類送検された。
調べに対し、岩立容疑者は「18歳未満と知っていたらパーティーに参加していない」と容疑を否認しているというが、主催者はSNSに「JK」「複数」と書き込み、女子高生との乱交をにおわせていた。
高橋は女子高生との性交動画をSNS上にアップし、乱交パーティーの参加者を募っていた。パーティーには毎回、多くの応募があったが、高橋は参加希望者に写真の提出を求め、言葉遣いや対応が丁寧な人物を選んでいた。
「任意で岩立を聴取していたが、事実を否認しており、証拠隠滅の恐れがあることから、逮捕に踏み切った。書類送検した4人は任意の聴取で事実を認めていた」(捜査事情通)
■東大時代は「がんを光らせる研究」
岩立容疑者は1988年東京生まれ。11年、東大工学部システム創成学科卒業後、東大大学院で医学系研究科医科学専攻。「がんを光らせる研究」に取り組んでいた。大学院卒業後、名古屋大学医学部を経て、21年4月から都内の病院で研修医として働き始めたばかりだった。
岩立容疑者は勤務先の広報誌に<趣味はチェロとラグビー観戦で、特技は語学。臨床と研究の両側面から医療界に貢献できるphysician scientistになりたいです>と書いていた。フィジシャン・サイエンティストとは、研究心をもった医師のこと。
「名古屋大で医師免許を取得し、研修医になってまだ2年目の医者の卵です。東大で研究者として在籍している時に、医師の道に進みたいと思ったそうです。当病院に入職したのは事件の1年前ですから、医学生時代のことでしょう。そんな事件を起こしているなんて、まったく知りませんでした」(病院関係者)
チェロとラグビー以外にもロリコン、乱交プレーが趣味だったことがバレ、せっかく積み上げてきたキャリアがパーだ。