15日午前7時15分頃、広島市の似島(にのしま)の西約2・3キロの瀬戸内海で、航行中の旅客船「黒潮7」(全長約14メートル、19トン)から出火。子供3人を含む乗客14人と乗員2人の計16人全員が海に避難し、近くを航行していたプレジャーボートなどに救助された。けが人はなかった。広島海上保安部の巡視艇などが消火活動にあたったが、船は約1時間20分後に沈没した。同保安部が出火原因を調べている。
同保安部の発表などでは、黒潮7は船上で釣りやバーベキューを楽しんでもらうための小型クルーズ船。午前7時頃に広島市内の係留先を出港し、瀬戸内海を航行して午後に戻る予定だった。
取材に応じた船長の男性(71)によると、出港から間もなく、船内のエアコンやテレビの電源が入らなくなった。船内用の発電機がある船尾近くの部屋から火が出ており、煙が船内に充満したため、乗客らを船首に避難させ、救助を要請したという。男性は「発電機はこれまで一度もトラブルはなかった。乗客に怖い思いをさせてしまい、申し訳ない」と話した。