広島県警などによると、15日午後5時半ごろ、同県神石高原町にある仙養ダム南の小田川近くでヘリコプターが墜落しているのが見つかり、近くでパイロットと見られる男性1人が発見された。男性は救助搬送されたが間もなく死亡が確認された。
国土交通省によると、愛媛県上島町にある場外離着陸場を午後1時15分ごろに離陸し、30分後に神石高原町の場外離着陸場に着陸予定との飛行計画が提出されていた、アエロスパシアル式AS350―B型機1機が、離陸後に行方不明となり、関係機関が捜索していた。墜落した機体の航空機識別記号から、このヘリが墜落したとみられる。
飛行計画では、ヘリの搭乗者は1人で燃料は約2時間分を搭載。個人が運航し、飛行目的は「社内飛行」となっていた。
神石高原町に本部を置くNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(大西健丞代表理事)は同日、ホームページ上で「災害救援などの業務に活用しているヘリと連絡が取れなくなり、機体が同町内で見つかった」と発表した。同法人はヘリの整備・運航は民間の会社に委託していたとしている。
住民「まさか落ちるとは」
同町に住む女性(69)は「捜索の騒ぎで墜落を知った。この辺りはピースウィンズ・ジャパンのヘリが飛ぶことは日常。まさか落ちるとは思わなかった」と驚いた様子で話した。
県警は、ヘリが墜落した場所は山中で、周囲に人家などもないことから、他に事故に巻き込まれた人はいないとみて調べている。【安徳祐、手呂内朱梨、関東晋慈】