募る不安「手のつけようが…」 北九州・旦過市場、再火災から1週間

北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場一帯が再び大規模な火災に見舞われて1週間となった17日、通行規制が続く市場内では電気やガスの工事関係者が復旧工事を急いでいた。商店街の会合に顔を出した被災店舗の店主らは疲れた表情を浮かべ、片付けの見通しも立たない現状に不安を募らせている。
市場では4月の火災前から、防災や老朽化対策のためアーケード通りの移設などの再整備計画が市などによって進められていた。今回被災した店舗の一部は、今年度中に再整備のため店舗の解体が予定されていた地区に含まれている。
店舗が被災し、老舗の鮮魚店「武藤本家」の武藤美智子さん(78)は「お得意さんのことを考えると、なるべく近くで営業再開したい」としながらも「焼け跡は手のつけようがない」とため息をつく。
市は4月の火災を受けて、被災店舗が近隣の空き店舗などに移転して営業を再開する場合、最大120万円を助成する特例措置を設けた。会合では今回の被災者にも特例が適用されることが店主らに説明された。
一方、辛うじて被災を免れた店の殺菌作業をしていた「颯王水産」の檜原賢二さん(51)は「停電はようやく復旧したが、冷蔵庫の魚は全て腐っていた」と肩を落としていた。【成松秋穂】