秋葉国家安保局長、中国演習を非難…外交トップの楊氏と夕食会交え7時間会談

政府は18日午前、秋葉剛男国家安全保障局長と中国の外交を統括する

楊潔チ
(ヤンジエチー)(よう・けつち)共産党政治局員が17日に会談したと発表した。秋葉氏は中国が今月上旬に台湾周辺で行った大規模な軍事演習を非難し、地域の平和と安定の重要性を伝えた。両氏は対話を継続していくことで一致した。
会談は中国側が秋葉氏を中国・天津に招き、夕食会を交えて計7時間に及んだ。秋葉氏が就任後、楊氏と対面で会談するのは初めて。
政府関係者によると、秋葉氏は、米国のナンシー・ペロシ下院議長の台湾訪問による台湾情勢の緊迫化に言及し、中国が軍事演習で弾道ミサイルを日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下させたことについて、強く抗議した。沖縄県尖閣諸島周辺で中国が領海侵入を繰り返していることにも抗議した。
両氏は、日中両国の「建設的かつ安定的な関係」の構築に向け、双方が努力する必要があるとの認識で一致し、対話を継続することを確認した。9月29日に日中国交正常化50年の節目を迎えることを踏まえ、両政府は、日中関係の再構築に動き出すとみられる。
会談では、ロシアによる侵略が続くウクライナ情勢や、核・ミサイル開発を進展させる北朝鮮情勢などについても意見が交わされた。
楊氏、台湾問題「信義かかわる」

【北京=比嘉清太】中国外務省は18日、楊氏が秋葉氏との会談で、「台湾は中国の不可分の領土だ。台湾問題は中日関係の政治的基礎と基本的な信義にかかわる」と述べたと発表した。台湾との連携を強める日本側をけん制したものだ。
楊氏は「平和共存、友好協力こそが両国関係の唯一の正しい選択だ。双方は内外の妨害を排除するべきだ」とも語った。経済安全保障面などで日本が米国と連携を深めることへの警戒感を示したとみられる。発表では双方が対話を通じて「有益な共通認識に達した」としているが、詳しい内容には触れていない。