猿が住民を襲い、被害が相次いでいた山口市小郡地域で、社員寮に侵入した猿を捕獲したインドネシアからの技能実習生4人に、同市の伊藤和貴市長が18日、感謝状を手渡した。この猿の捕獲後、住民に被害は出ていない。
感謝状を贈られたのは、ガブリエル・マウさん(29)ら建設会社「長州興業」(山口市小郡下郷)の社員4人。マウさんらが暮らす社員寮に7月28日午後9時ごろ、2階の窓から猿が侵入。遭遇したマウさんは、飛びかかってきた猿を素手で床に押さえつけた。同じ2階に住む社員3人も応援に駆け付け、皆で猿を取り押さえた。
マウさんは猿に引っかかれて右腕に傷を負ったが「もう治ってきたから大丈夫。みんなの心配がなくなって良かった」と感謝状を手にした。マウさんらによると、インドネシアで猿との遭遇はよくあるが、人を見るとすぐ逃げるので襲われることはないという。4人は「猿には慣れてるから」と口々に笑顔で話した。
伊藤市長は「市民から『ぜひ4人を表彰して』との声がたくさん寄せられた。感謝状を渡すことができて本当にうれしく思う」と感謝していた。
山口市小郡地域では7月8~28日、猿にひっかかれるなどして延べ66人がけがをしたが、マウさんらが猿を捕獲した28日夜以降、被害は絶えた。【森紗和子】