福岡県築上町発注のし尿処理施設建設工事入札を巡る官製談合事件で、福岡地裁小倉支部(森喜史裁判長)は26日、公契約関係競売入札妨害と贈賄の罪に問われた元九電工行橋営業所長、小田伸幸被告(57)に懲役2年、執行猶予3年(求刑・懲役2年)の判決を言い渡した。
森裁判長は「九電工の利益を最優先に考え積極的に議員の力を利用した」と指摘。一方で、複数の九電工社員らが関与した点から「事件の影響を被告のみに大きく負わせるのはやや酷」として猶予付き判決とした。
判決によると、小田被告は2016年7月の入札で、今年1月に病死した男性町議(当時62歳)と共謀。九電工が有利になるよう元町環境課長、長部(ながべ)仁志被告(54)=官製談合防止法違反罪で公判中=に働きかけて参加条件を変更させるなどし、町議に見返りとして現金800万円を渡した。
この事件では、談合罪で九電工本社課長ら4人が執行猶予付きの有罪判決を受け、確定している。【宮城裕也】