名古屋高速バス炎上事故 運行会社を家宅捜索 勤務実態調べる

名古屋市北区の名古屋高速道路小牧線で大型バスが横転し、乗客ら9人が死傷した事故で、愛知県警は23日午前、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いでバス運転手が勤務する「あおい交通」の本社と営業所(いずれも愛知県小牧市)を家宅捜索した。運転手の勤務実態や健康状態などについて調べる。
段ボール箱を持った県警の捜査員が午前9時ごろ、同社の本社などに入った。約1時間にわたって捜索し、関連資料を押収した。
事故は22日午前10時過ぎ、同線の豊山南出口付近で発生した。名古屋・栄を出発し県営名古屋空港(同県豊山町)に向かっていたバスが高速を降りる際、本線と出口への側道を隔てる分離帯(高さ1・15メートル)や、その前にある緩衝具「クッションドラム」に衝突。横転して激しく炎上した。
バス運転手と乗客とみられる2人が死亡。ほかにバスや後続の乗用車に乗っていた20~50代の男性7人がけがをしたが、命に別条はない。捜査関係者によると、現場に目立ったブレーキ痕はなく、バスの右前方が大きくへこんでいた。十分に減速せず、分離帯に接触した可能性があるという。
同社によると、このバスを運転していたのは社員の大橋義彦さん(55)。2019年1月の入社以来、同じルートを担当していた。車内には当時、乗客7人を含む計8人がいたという。【熊谷佐和子、森田采花】