数百メートル手前から“ふらつきながら走行”か 「ブレーキ音しなかった」運転手の体調に異変の可能性も

事故の直前、不安定な走行だったとみられます。22日、名古屋高速でバスが横転・炎上し2人が死亡した事故で、バスは事故現場の数百メートル手前から、ふらつきながら走っていたとみられることが分かりました。
22日、名古屋市北区の名古屋高速で「あおい交通」のバスが横転・炎上し、2人が死亡し、7人が軽傷を負った事故。 事故から2日経った現場は、いま… 「(バスがぶつかった分離帯前には)新しいクッションドラムが設置されています。左側の壁は焼け焦げて、黒くなったままです」(24日午前11時ごろ 車内からの記者レポート) 事故で大破したクッションドラムは、新たに設置されましたが、分離帯は損傷したままです。
数百メートル手前から「ふらつきながら走行」か
事故直前の状況が、徐々に明らかになってきました。 捜査関係者への取材で、バスが事故現場の数百メートル手前の「楠ジャンクション」を過ぎた辺りから、ふらつきながら走行していたとみられることが、新たにわかりました。 後続車のドライブレコーダーで確認されたということです。 その後、バスは出口へ向かう車線を、時速約60kmで走行していたところ、ゆるやかに左に曲がり、分離帯に衝突したとみられています。 「事故現場の横にあるビルから見てみると、道路にブレーキの痕は確認できません」(記者) 24日に現場を見ても、ブレーキや、急ハンドルを切った跡は残っていませんでした。 「まったくブレーキの“キーッ”というタイヤのこすれるような音はしなかった。グシャグシャっという壊れるような音から始まって、コンクリートおそらく壁への激突音からの横転の“ドカン”という音の流れでした」(近くのビルで働く人)
運転手の体調に異変があった可能性も
死亡した1人は、バスを運転していた大橋義彦さん(55)とみられています。 警察は、バスを運転していた大橋さんの体調に、何らかの異変があった可能性もあるとみて、調べを進めています。 大橋さんは4月に受けた健康診断の結果では、「異常なし」だったということです。 「(大橋さんの健康診断は)直近では今年の4月に行っている。この時も医師の所見では異常なしと言われている。もう1回は昨年度の10月に行っている。これについても、血液検査などやっているが、正常範囲内という所見でした。(22日の点呼では)本人からも『異常なし』ということで、車両点検を行い、朝の5時に出庫しています」(あおい交通の会見 23日)
死亡した2人は“焼死”の可能性 前輪付近から上がった炎が燃え広がり
また司法解剖の結果、死亡した2人は成人男性と推定され、“焼死”した可能性があることがわかりました。 バスは前の部分から火が出たとみられます。 もくもくと立ち上がる黒煙で、空は真っ黒に…そして、炎は、バスの全体へと広がりました。 (8月24日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)