教職員への給与未払いなどを理由に授業が一時停止された「和歌山南陵高校」。運営する法人の理事長が退任したことがわかりました。 和歌山県の私立「和歌山南陵高校」をめぐっては、今年5月に教職員23人が給与の支払いなどを求めて授業を一時停止。運営法人の「南陵学園」を所管する静岡県が今年7月、経営改善を求める措置命令を出していました。 8月26日付けで法人側が保護者に宛てた文書によりますと、事業の承継が完了したとして、小野和利氏が理事長を退任したということです。 関係者によりますと、新たに理事長に就任したのは三洋電機の創業者一族で実業家の井植浩之氏だということです。ただ、小野氏は理事長退任後も学園長として引き続き法人に残るとしていて、法人側は9月中にも保護者に対して説明会を開く方針です。