1923年の関東大震災で殺害された朝鮮人らを悼む式典を9月1日に開く実行委員会が29日、式典に小池百合子知事が追悼文を送るよう求める抗議文を東京都に提出した。都は「(震災の)全ての犠牲者に哀悼の意を示しており、個別の追悼文は控える」としており、今年も送る予定はないという。
歴代知事は式典に追悼文を送ってきたが、小池氏は2017年以降送っておらず、今年も送らなければ6年連続になる。宮川泰彦実行委員長は記者会見で「流言飛語を信じた人の手で殺された人々をひとまとめに供養するのでいいのか。なぜそんな悲しいことが起きたのかを考え、追悼することが求められている」と語った。
抗議文を受け取った都建設局の佐々木珠・公園調整担当部長は「速やかに知事と関係部署に伝える」と述べた。【南茂芽育】