大阪府高槻市の会社員高井直子さん(当時54歳)が昨年7月、自宅の浴槽で溺死した事件で、養子の無職高井凜容疑者(28)(殺人容疑などで再逮捕)のクレジットカードで事件当日に購入されたバッグが、現場付近で高井容疑者に似た男が持っていたものと酷似していたことが捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、高井容疑者に似た男が直子さん宅近くの防犯カメラに映っていたのは昨年7月22日午後3時頃。直子さんは同日午後4~6時頃に死亡したとされ、府警は高井容疑者が殺害したとみている。
府警は、この男が肩から掛けていたバッグに着目。捜査の結果、同日午前9時頃、高井容疑者が当時住んでいた東京都港区内の量販店で、クレジットカードで購入されたものと酷似していたことがわかった。
さらに、このカード会社に照会したところ、直子さんの死亡から5日後の昨年7月27日、高井容疑者がコールセンターに電話をかけて「カードを紛失した。身に覚えのない請求がある」と訴え、代金の支払いを免除されていたことも判明。府警は関与を隠すための偽装工作だったとみている。
高井容疑者は調べに対し、黙秘しているという。