大分県立高校の元男性教諭が立場を利用して女子生徒と親密な関係になり、自殺未遂に追い詰めたとして、女子生徒と母親が、県に約1億3000万円の損害賠償を求めた訴訟で、県は31日、解決金500万円を支払う方針を明らかにした。9月7日に開会する県議会定例会に関連議案を提案し、可決されれば、10月にも和解が成立する見込み。
訴状では、元教諭と女子生徒は2018年、親密な関係になった。生徒は別れ話を切り出したが受け入れられず、精神的に追い詰められて19年1月、自殺を図ったとしている。原告側の弁護士によると、女子生徒は現在も
昏睡
(こんすい)状態が続いているという。