福岡市内のマンションの一室で知人男性を監禁したとして、福岡県警は31日、いずれも自称で東京都昭島市、無職、小舘誠治容疑者(53)を逮捕監禁容疑で緊急逮捕した。男性は意識がない状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。県警によると、小舘容疑者は埼玉県内のインターネットカフェで働いていたといい「店のオーナーだった男性が6月中旬、店や自分の金を持ち逃げしたので捜していた」などと供述しているという。
亡くなったのは住所・職業不詳の知浦幸司さん(55)。逮捕容疑は30日午後8時55分ごろから約20分間、福岡市中央区警固1のマンション一室で知浦さんの手足をガムテープで縛るなどし、監禁したとしている。調べに容疑を認めている。
県警によると、同日午後9時15分ごろに「(知浦さんの)意識、呼吸がなくなった」と119番があった。駆け付けた警察官らが手足を縛られた状態で室内に倒れている知浦さんを見つけ、現場にいた小舘容疑者を逮捕。小舘容疑者は「自分が通報した」と説明したが、通報者は別人の名前を名乗っていたという。
県警は遺体を司法解剖し、死因の特定を急ぐ。【佐藤緑平】