京都市の保育園監査をめぐる贈収賄事件で市幹部に純金小判などを渡したとして、贈賄罪に問われた保育園を運営する社会福祉法人の元理事長、中西京子被告(86)の判決公判が7日、京都地裁で開かれた。平手一男裁判官は「社会の信頼を大きく損なう悪質な犯行」として懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。
判決理由で平手裁判官は「賄賂により直接的に補助金交付や指導監査がゆがめられたとは認めがたいが、密接な関係の下で金品の授受が重ねられた」と指摘。その上で「これまで社会福祉のために活動してきた」などとして執行猶予が相当とした。
判決によると、平成31年3月と令和2年9月、京都市内のホテルで、保育園の運営規定をめぐって便宜を図ってもらう見返りに、前市子ども若者はぐくみ局長の久保敦被告(59)=収賄罪で公判中=に高級腕時計1点(約45万円相当)と純金小判1枚(約40万円相当)をそれぞれ渡したとしている。
久保被告は6日に京都地裁で行われた初公判で「賄賂を受け取ったことに間違いない」と起訴内容をおおむね認めていた。