東日本大震災からまもなく11年半となるのを前に、岩手県警釜石署は9日、津波による行方不明者や遺留品の捜索を実施した。署員ら18人と警察犬が市北部の真白区内(しんじゅくくない)海岸で打ち上げられた流木や漂着物を調べ、人骨の可能性がある骨片5個を発見した。
午前10時の開始に合わせて全員で黙とうをささげた後、前川剛署長が「何らかの手掛かりが見つかるよう捜索に努めてほしい」と訓示。陸前高田市出身で震災後に警視庁から出向し、その後岩手県警に転じた山田拓利(ひろとし)警部補は「震災を忘れない、風化させないという思いで捜索する」と話した。
2011年3月11日の東日本大震災で、岩手県内では1110人が行方不明のまま。釜石署管内では釜石市で152人、大槌町で416人が不明になっている。9月に入り岩泉署も捜索しており、大船渡署も陸前高田市で実施する予定。【奥田伸一】