適菜収【それでもバカとは戦え】#183
反社・反日カルトである統一教会と接点があった自民党の国会議員が少なくとも146人に上ることが共同通信のまとめで分かった(9月3日)。これは党所属国会議員381人の38%に当たる。取材に応じていない議員も多く、さらに増える可能性があるとのこと。派閥別では安倍派が39人で最も多い。
安倍晋三礼賛ビジネスで飯を食っていた自称保守系乞食ライターの類いは大忙し。安倍と教団の関係を隠蔽するために、「政治とカルト」の問題を「政治と宗教」「信仰の自由」の問題にすり替えたり、門田隆将のように“安倍は統一教会の天敵だった”みたいな妄想を膨らませたり。これまで次々と与太話や陰謀論がでっちあげられてきたが、ことごとく失敗した。
岸田文雄も追い詰められたのか、統一教会との関係を断つことを自民党の基本方針にすることを表明(8月31日)。もっとも、こんなポーズにだまされるバカはいないだろう。内閣改造では萩生田光一ら教団との深いつながりが指摘される議員を重用。立憲民主党による第三者機関設置の打診も拒否。さらに岸田は「安倍元総理がどのような関係を持っていたのかについては、本人が亡くなられた今、十分に把握することには限界がある」と発言。臭いものには蓋をしておしまいか。ヒトラーは死んだがそれを理由に生前の行動の検証をしなくていいのか。要するに岸田は完全に開き直ったわけだ。
幹事長の茂木敏充は「今後、旧統一教会および関連団体とは一切関係を持たない」、厚労相の加藤勝信は「どこまで旧統一教会だと意識していたかは定かではないが、今後はそうした対応は行わない」、安倍の政務秘書官で統一教会の賛同会員だった井上義行は「今後は党の方針に従って、一切の関係を断ちます」、萩生田は「今後関係はもたずに政治活動をやっていきたい」、統一教会のイベントに参加していた経済再生担当相の山際大志郎は「今後は一切関係を持たないように、慎重に行動していく」。
連中は判を押したかのように、「今後は」と繰り返すが、だまされてはいけない。「今後も教団とつきあう議員」が問題なのは当たり前の話。今問題になっているのは、「これまで教団とつきあってきた議員」と自民党の倫理観なのである。
(適菜収/作家)