「偽ワクチン」注射、背景に反ワクチン思想

虚偽の新型コロナウイルスのワクチン接種証明書作成に、ワクチン接種を装った注射…。新型コロナのワクチンを接種したように装い業務委託料を詐取したとして、警視庁捜査2課に詐欺などの疑いで逮捕された「王子北口内科クリニック」院長の船木威徳容疑者(51)は、なぜこうした行為を重ねたのか。
《接種証明書だけを欲しい人たちもいるわけで実際には接種をしなくても証明書だけを交付している人がいるのは容易に想像できます》。船木容疑者はフェイスブックで、こうした反ワクチン思想を述べていた。
船木容疑者は昨年8~12月ごろ、札幌市の母子3人にワクチンを接種したとする予診票を偽造し、委託料として市から約1万4千円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課に詐欺などの疑いで逮捕された。
船木容疑者は「ワクチンは危険だと思った」と供述。「(接種希望者に)危険性を説明し、それでも接種したい場合には生理食塩水を入れて打ったことがある」とも話している。
クリニックでは昨年7月以降、13都道府県の約230人に接種記録があり、捜査2課は実態について慎重に調べている。