町が町長らを刑事告発…選挙人名簿を自分の選挙に不正利用、第三者委「前代未聞の不祥事」

神奈川県真鶴町の松本一彦町長(56)が選挙人名簿を自身の選挙活動などに不正利用した問題で、町は16日、松本町長と、不正に協力して懲戒免職になった元職員の男性(58)を公職選挙法違反などの疑いで小田原署に刑事告発した。問題を調査した第三者委員会が今年4月、「前代未聞の不祥事」として刑事告発を求める調査報告書を公表しており、町が、町のトップを告発する異例の事態になった。
松本町長に対する告発容疑は、公職選挙法違反(職権乱用による選挙の自由妨害)、建造物侵入、窃盗、地方公務員法違反(守秘義務違反)など。松本町長は「捜査には

真摯
(しんし)に対応していきたい」とコメントした。
告発状などによると、松本町長は町民生活課長だった2020年2月、庁舎に侵入し、選挙人名簿を持ち出してコピー。同年9月の町長選の際、有権者へのはがき送付に利用したほか、21年7月には元職員の男性に指示して町議選の立候補予定者3人に渡し、選挙の自由を妨害したなどとしている。町によると、全有権者約6600人分の名簿がコピーされたという。