オミクロン対応の新ワクチン接種開始…高齢者らを優先

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対応した新たなワクチンの接種が20日午前、始まった。
新ワクチンは、新型コロナの従来株とオミクロン株の初期に流行した系統「BA・1」に対応する成分を組み合わせた「2価ワクチン」で、現在主流の「BA・5」にも一定の重症化予防や感染・発症予防の効果があるとされる。
この日は東京都港区や埼玉県加須市、青森県弘前市などで接種が始まった。4回目接種で新ワクチンを打った港区のアルバイト男性(76)は「予防効果に期待しつつ、これからも感染対策に十分注意して過ごしたい」と話した。
新ワクチンの供給量は当面限られるため、政府は重症化リスクの高い60歳以上の高齢者や18~59歳で基礎疾患のある人の4回目接種を優先し、10月半ばから12歳以上の3~4回目接種に対象を広げることを想定している。