徳島県が兵庫県と共同で目指す大鳴門橋(全長1629メートル)の自転車道新設について、飯泉嘉門知事は25日、県議会本会議で「技術的な課題が解消された」として、計画・設計に着手すると明らかにした。アスファルトの自転車道を橋の下部に整備する方針で、鳴門の渦潮を真下に望むことができる観光遊歩道「渦の道」を残して整備を進めるという。【大坂和也】
樫本孝県議(県議会自民)の質問に答えた。県によると、完成時期は未定。今年度に配置計画や事業手法の選定などを行う。
大鳴門橋は1985年6月に開通した道路・鉄道併用のつり橋。上部に自動車道、下部に新幹線を通すスペースを備えた2層構造だが、鉄道は開通していない。橋は海面から高さ約45メートルのため、強風の影響を強く受けることが懸念されていた。
徳島、兵庫両県は、調査費など計4300万円をそれぞれ2018、19年度一般会計当初予算に計上。本州四国連絡高速道路(本四高速)に委託し、模型を使い、幅約4メートルの道路を整備した場合の構造解析や風洞試験などを実施した結果、安全性の問題は見られなかったという。
サイクリングコースは、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」や滋賀県の琵琶湖を一周する「ビワイチ」、淡路島の「アワイチ」などが人気を集めている。
鳴門海峡を挟んだ両岸では、17年に鳴門市と兵庫県南あわじ市、香川県東かがわ市が連携してコースを整備。大鳴門橋が自転車では渡れないことから、バスやトラックなどで輸送する方法でカバーしていた。