22日午前1時45分ごろ、神戸市灘区篠原本町5のコンビニエンスストアから「レジ対応が遅れて酒に酔った男性客が怒りだし、もめている」と110番があった。駆け付けた男性巡査部長(43)が店舗前の路上でカッターナイフを振り回す男性に対し、警告後に拳銃3発を発砲し、男性の下腹部に命中した。男性は公務執行妨害容疑で現行犯逮捕され、病院に搬送後、治療のため釈放された。重傷だが、命に別条はないとみられる。
兵庫県警によると、男性は40歳くらい。110番で臨場した県警第1機動パトロール隊員3人が男性を発見。巡査部長は拳銃を構えて「刃物を捨てろ。撃つぞ」と警告したが、男性が向かってきたため、威嚇射撃をせずに発砲したという。隊員にけがはなかった。同隊の阿部哲也副隊長は「刃物を持って警察官に向かってくる犯人を逮捕するために拳銃を使用した。詳細は現在確認中」とコメントした。【宮本翔平】