北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部は24日、捜索ボランティアが知床半島先端付近で17日に発見した遺体が、カズワンの豊田徳幸船長(当時54歳)=北海道斜里町=と確認されたと発表した。乗員乗客計26人のうち、死亡が確認されたのは19人、行方不明者は7人となった。
1管や北海道警などによると、北海道羅臼町の男性ら捜索ボランティアが17日午前、半島先端付近にある斜里町の「啓吉湾」沿岸で、半ズボンをはいた男性の遺体を発見した。ボランティアから引き渡された遺体のDNA型鑑定を実施し、身元が確認された。
4月23日の事故発生後、1管は運航会社「知床遊覧船」を家宅捜索し、桂田精一社長から事情を聴くなど業務上過失致死容疑で捜査している。【谷口拓未】