旧統一教会と歩んだ安倍元首相の政治家人生 ビデオメッセージが銃撃の引き金に

幹部が明かした出演の舞台裏 「安倍元首相のメッセージ動画を見て統一教会とつながりがあると思った」 7月8日、安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者(42)は、犯行動機をこう語った。安倍氏は昨年9月12日、韓国で開催された旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の友好団体「天宙平和連合(UPF)」のWeb集会に約5分に及ぶビデオメッセージを寄せた。安倍氏が旧統一教会といかに関係が深かったかが、うかがえる。 安倍氏はビデオメッセージで、旧統一教会の韓鶴子総裁をこう称えた。 「ご出席の皆さま、日本国前内閣総理大臣の安倍晋三です。UPF主催のもと、より良い世界実現のための対話と諸問題の平和解決のために、およそ150カ国の国家首脳、国会議員、宗教指導者が集う希望前進大会で世界平和をともに牽引してきた盟友のトランプ大統領とともに演説の機会をいただいたことを光栄に思います。ここにこのたび、出帆した『シンクタンク2022』の果たす役割は大きなものがあると期待しております。今日に至るまでUPFとともに世界各地の紛争の解決、とりわけ朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁をはじめ、皆さまに敬意を表します」 これが山上の目に留まり、後の安倍銃撃事件のきっかけとなった。 ビデオメッセージが流れた約1カ月後の10月17日、旧統一教会松濤本部・渋谷教会で日曜礼拝が行われた。ジャーナリストの鈴木エイト氏が入手した動画には、UPFジャパン議長で国際勝共連合会長の梶栗正義氏が説教をする様子が写っていた。その中で梶栗氏は信者たちに、安倍氏がビデオメッセージへの出演に応じた舞台裏を明かした。 「先生、もしトランプがやるということになったら、やっていただかなくちゃいけないけど、どうかと。『あぁ、それなら自分も出なくちゃいけない』という話をこの春にやりとりしていた。先方から『やりましょう』という答えが返ってきて私の耳に入ったのが、8月24日。この8年弱の政権下にあって6度の国政選挙において、私たちが示した誠意というものをちゃんと本人が記憶していた」 ビデオ撮影は、公開日5日前の昨年9月7日に行われた。 教団の組織票を差配 安倍氏が凶弾に倒れてから20日後の7月28日、伊達忠一元参議院議長が安倍氏に旧統一教会の票を依頼していたことを、北海道テレビ放送(HTB)が報じた。 伊達氏はHTBの取材に対し、「選挙でお世話になったお礼と、宮島喜文っていうのがいて、これをお願いして当選させてもらったんですよ。安倍さんに了解を取って」と語り、「喜文。長野から出てる。これを前回(2016年の参院選)で『どうだろう?』と安倍さんが。『統一教会に頼んでちょっと(票が)足りないんだウチが』と言ったら、『わかりました。そしたらちょっと頼んでアレ(支援)しましょう』ということで、まぁ、そりゃとにかく(票が)ナンボ入ったかわからんわね、そんなの。どっちにしても(宮島は)当選はしたんだわ」と言い放った。
幹部が明かした出演の舞台裏
「安倍元首相のメッセージ動画を見て統一教会とつながりがあると思った」
7月8日、安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者(42)は、犯行動機をこう語った。安倍氏は昨年9月12日、韓国で開催された旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の友好団体「天宙平和連合(UPF)」のWeb集会に約5分に及ぶビデオメッセージを寄せた。安倍氏が旧統一教会といかに関係が深かったかが、うかがえる。
安倍氏はビデオメッセージで、旧統一教会の韓鶴子総裁をこう称えた。
「ご出席の皆さま、日本国前内閣総理大臣の安倍晋三です。UPF主催のもと、より良い世界実現のための対話と諸問題の平和解決のために、およそ150カ国の国家首脳、国会議員、宗教指導者が集う希望前進大会で世界平和をともに牽引してきた盟友のトランプ大統領とともに演説の機会をいただいたことを光栄に思います。ここにこのたび、出帆した『シンクタンク2022』の果たす役割は大きなものがあると期待しております。今日に至るまでUPFとともに世界各地の紛争の解決、とりわけ朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁をはじめ、皆さまに敬意を表します」
これが山上の目に留まり、後の安倍銃撃事件のきっかけとなった。
ビデオメッセージが流れた約1カ月後の10月17日、旧統一教会松濤本部・渋谷教会で日曜礼拝が行われた。ジャーナリストの鈴木エイト氏が入手した動画には、UPFジャパン議長で国際勝共連合会長の梶栗正義氏が説教をする様子が写っていた。その中で梶栗氏は信者たちに、安倍氏がビデオメッセージへの出演に応じた舞台裏を明かした。
「先生、もしトランプがやるということになったら、やっていただかなくちゃいけないけど、どうかと。『あぁ、それなら自分も出なくちゃいけない』という話をこの春にやりとりしていた。先方から『やりましょう』という答えが返ってきて私の耳に入ったのが、8月24日。この8年弱の政権下にあって6度の国政選挙において、私たちが示した誠意というものをちゃんと本人が記憶していた」
ビデオ撮影は、公開日5日前の昨年9月7日に行われた。
教団の組織票を差配
安倍氏が凶弾に倒れてから20日後の7月28日、伊達忠一元参議院議長が安倍氏に旧統一教会の票を依頼していたことを、北海道テレビ放送(HTB)が報じた。
伊達氏はHTBの取材に対し、「選挙でお世話になったお礼と、宮島喜文っていうのがいて、これをお願いして当選させてもらったんですよ。安倍さんに了解を取って」と語り、「喜文。長野から出てる。これを前回(2016年の参院選)で『どうだろう?』と安倍さんが。『統一教会に頼んでちょっと(票が)足りないんだウチが』と言ったら、『わかりました。そしたらちょっと頼んでアレ(支援)しましょう』ということで、まぁ、そりゃとにかく(票が)ナンボ入ったかわからんわね、そんなの。どっちにしても(宮島は)当選はしたんだわ」と言い放った。