大規模断水解消へ、静岡市が充水開始「本格再開まで最小限の使用に」

台風15号の影響で静岡市清水区で続く大規模な断水の解消に向け、市は27日、水道管の内部を洗浄する「充水作業」を始めた。初日の充水対象は断水した約6万3000戸のうち約3万1000戸。充水から水道水の本格的な供給再開までは2日程度かかるといい、市は早ければ10月2日に全面的な断水解消を見込む。
充水には、市のポンプ場からくみ上げた水と静岡県の工業用水を使っている。充水開始で各家庭で水が出るようになった。経営する居酒屋の店内が床下浸水した清水区下野町、望月芳枝さん(76)は、久しぶりに店の外で水をまきながら「店の中に入った泥も家族らと取り除いた。もう少しで店を再開できそう」と、断水解消への一歩を実感していた。市の担当者は「本格的な供給再開までは、トイレの洗浄など最小限の使用にとどめてほしい」と呼びかけている。
大規模断水は、清水区の水道水供給の大部分を担う興津川の取水口に、大量の流木と土砂が詰まったため発生した。重機が投入できないため、市職員と民間業者、自衛隊が手作業で撤去を続けており、取水は28日にも再開できる模様。【深野麟之介、五十嵐和大】