安倍晋三元首相の国葬が開かれる27日、会場の日本武道館(東京都千代田区)に近い九段坂公園で、一般の献花が始まった。制服を着た大勢の警察官が、歩道や通行止めとした車道から警戒に当たる中、順番を待つ人たちが公園のお堀沿いを囲むように長い列を作った。国葬は午後2時からの予定。
献花は、早朝から多くの人が訪れたため、予定より30分早い午前9時半から始まった。公園内には安倍元首相の大きな遺影が掲げられた献花台が二つ置かれ、献花者以外の立ち入りは制限された。訪れた人たちは手荷物検査を受けた後、それぞれが持ち寄った花束を献花台に手向け、手を合わせていた。付近の道路は柵で封鎖された。
大学生の孫と訪れた東京都足立区の主婦、北川輝子さん(70)は「批判も多かったが、国民を第一に考えてくれた。感謝の気持ちを伝えられ、区切りになった」と話した。
献花開始前に会場を訪れた東京都大田区のアルバイト、杉原浩司さん(56)は「国葬反対」の紙を掲げ、「内心の自由を踏みにじる国葬は、今からでも中止を」と声を上げた。【堀智行、春増翔太】