米航空宇宙局(NASA)は29日、出発地のフロリダ州ケネディ宇宙センターにハリケーンが接近しているため、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう若田光一飛行士(59)らの出発を再び遅らせ、10月6日午前1時とすると発表した。
日本人最多の5回目の宇宙飛行に臨む若田さんは29日、米国からオンラインで記者会見し、「(延期にも)時間を有効に使って集中力は維持できている」と元気な顔を見せた。
滞在するISSでの楽しみなミッションについて、低重力をつくりだせる装置を使った液体の動きを観測する研究を挙げた。「ISSは月や火星探査の重要な技術実証の場なので、これまで培った日本の技術で先導していきたい」と語った。
今回打ち上げるクルードラゴン宇宙船には、初めてロシア人飛行士が搭乗する。ウクライナ侵攻が続く中、若田さんはクリミア編入のさなかにISS船長を務めた前回2014年の飛行に続き、今回も米露飛行士の間で難しいかじ取りを迫られることになる。【垂水友里香】