静岡市は28日、台風15号の大雨の影響で断水した清水区で、27日に水道管への通水を始めた約3万1000戸で、飲用が可能と確認されたと発表した。10月2日までに、多くのエリアで飲用が可能になる見通しで、5日までに全域での復旧を目指す。
市水道部によると、27日に通水した地区で行った水の検査の結果、問題がないことが確認された。
断水の主な原因となっていた興津川の承元寺取水口では、自衛隊の夜を徹した作業で27日深夜に流木や土砂の撤去が終わり、1日約7万トンの取水が可能となった。28日は、同区庵原北部の約3600戸に水道管を通じて生活用水の供給を始めたほか、区南部の2万1000戸に対しても、予定を前倒しして、同日深夜に配水を開始する。
水道管を通す橋の落下で断水している国道52号沿いの約4500戸については、仮設管工事が10月1日に完了し、5日までに全戸に飲用可能な水を供給する。
静岡市清水区宮代町の飲食店従業員の女性(38)宅では、28日から水道水が飲用できるようになった。女性は小学生から高校生の4人の息子らと7人暮らし。四男(8)は、コップに入れた水道水を飲み、「感動した。おいしかった」と満面の笑みを見せた。
断水中は、家族全員で協力して節水し、27日から生活用水の供給再開後も使用は最低限に抑えていたという。女性は「やっと元の生活に戻れそう。まずはシャワーを浴びたい」と安心した様子だった。