厚生労働省は30日、英製薬大手アストラゼネカ社製の新型コロナウイルスワクチンについて、同日までに供給を受けたすべての製品の有効期限が切れ、約1350万回分を廃棄したと発表した。同社製ワクチンの国内での接種は終了する。
政府は2020年12月、同社から1億2000万回分を購入する契約を締結した。厚労省などによると、自治体に配送したのは約20万回分で、接種実績は約12万回分にとどまる。
約6230万回分は契約をキャンセルし、提供を受けたワクチンのうち約4400万回分は海外に無償供与したが、残りは廃棄した。企業との秘密保持契約に基づき、国は購入額や今後返金を受けるキャンセル分の額を公表していない。
同社製ワクチンは世界でも最速ペースで実用化されたが、海外でまれに血栓症の副反応が起きることが報告された。国内では接種対象を40歳以上に限定するなど活用が進まなかった。【村田拓也】