19年前に東京都奥多摩町などで元飲食店員、古川信也さん=当時(26)=の切断遺体が見つかった事件で、警視庁捜査1課は殺人と監禁などの容疑で、近く主犯格の男を容疑者死亡のまま書類送検する方針を固めた。男は逃亡先の南アフリカで死亡。捜査1課が捜査員を現地に派遣するなどしてDNA型鑑定を進めた結果、本人と特定された。別の男性の殺人・死体遺棄事件についても併せて書類送検し、一連の事件捜査は終結する。
男は殺人などで国際手配を受けていた松井知行容疑者。平成15年9月、仲間と共謀し、山梨県内で古川さんの首を絞めるなどして殺害、遺体を切断して奥多摩町の山中などに遺棄したとしている。さらに、同年5月の別の男性=当時(38)=の殺害などにもかかわったとしている。
捜査関係者によると、古川さんの監禁や殺害には男女12人が関与。南アへ逃亡した松井容疑者を除く11人は摘発され、一部は有罪判決を受けた。松井容疑者と一緒に南アに逃亡した男は令和2年8月に現地の日本大使館に出頭し、警視庁が殺人容疑などで逮捕、その後起訴された。
一方、松井容疑者については、南アの捜査当局から遺体が見つかったとの情報が寄せられ、捜査1課が今年7月に現地へ捜査員を派遣し、確認を進めていた。その後、遺体が本人と「矛盾しない」との現地の鑑定結果を得て、国内で再度確認を行っていた。自殺とみられている。