大阪府八尾市の私立認定こども園が突然休園したため転園を強いられ、精神的な苦痛を受けたとして、子どもの保護者ら5組10人が、同市や園を運営する社会福祉法人に計550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(池上尚子裁判長)は6日、園側に計5万円の支払いを命じた。市への請求は棄却した。保護者側は控訴する方針。
判決によると、2018年、この園の男性職員が園児への強制わいせつ容疑で逮捕された事件を機に、保育士が相次いで退職。19年4月から1年間休園した。池上裁判長は、法人が適切な対応を取っても休園は回避できなかった可能性が高いと指摘する一方、子どもが転園を余儀なくされた慰謝料は1組1万円が相当と判断した。
大阪市内で記者会見した原告の男性(38)は「転園による子どもの苦しみが過小評価されており、やるせない」と語った。法人は「判決内容を精査して今後の対応を検討する」としている。【安元久美子】