海岸にペット埋葬か、死体や骨の発見相次ぐ…墓標とみられる「くい」も乱立

大分県宇佐市の海岸でペットとみられる動物の死体や骨が相次いで見つかり、管理する県などが埋めないように呼びかける看板を設置した。墓標とみられるくいも乱立していたが、現在は撤去された。県宇佐土木事務所は「海岸が墓地のような状態になるのは好ましくない」としている。(愛野翔太郎)
海岸でごみ拾いの清掃ボランティアをしている同市の速見正次さん(74)は、同市長洲の海岸で、今年1月、こたつ布団や毛布の中から犬や猫と思われる小動物の骨を見つけた。周囲に何本も立っている木などのくいが墓標のようだと気づいた。速見さんは昨年の春からこの海岸のごみ拾いを続けており、くいにも気づいてはいたが、子どもが遊びで立てたものと思い、気には留めていなかったという。
一帯にはくいが15本程、密集して立っており、中には「墓」や「令和元年五月十一日」と書かれたくいや花を供えた空き缶などがあった。3月には同じ海岸の西側で、段ボールに入った死んでまもない猫の死骸を見つけた。
速見さんは市議に連絡し、県が現地を確認した。6月の市議会定例会一般質問で取り上げられた後、県が現地確認した際は、いずれも撤去されていたという。
市は、ペットの死体は民間のペット葬儀社に相談するか、もやせるごみとして出すように市民に呼びかけており、市は市報の8月号で、公共用地や他人の土地に無断で投棄・埋葬する行為は法令で禁止されているとし、行わないように呼びかけた。
また県と宇佐市は7月下旬、「海岸にペットの死骸を埋めてはいけません」などと記された看板を海岸の入り口2か所に設置した。
同事務所は「迷惑な行為だとは思わず、埋葬したのだろうが、皆さんが利用する海岸なのできれいに使ってほしい」と呼びかけている。