神戸港の防波堤衝突事故 死亡した船長ら、出航前に飲酒

神戸市の神戸港で9月、水先人を運ぶパイロットボートが防波堤に衝突して5人が死傷した事故で、ボートを運航する「内海交通」(神戸市)は7日、死亡した船長ら乗組員が出航前に飲酒していたと発表した。当時は事故を起こしたボートを含めて2隻を運航していたが、その乗組員4人全員が飲酒していたといい、同社は死亡した船長を除く3人(40~50代)を懲戒解雇にした。
事故を起こしたボートは、船の誘導役を務める水先人たちを沖へ運ぶ途中、防波堤に衝突。船長(52)と水先人(71)が死亡し、同乗していた別の水先人2人と乗組員の計3人が骨折などの重傷を負った。
船長の遺体からアルコールが検出され、社内調査で他の乗組員の飲酒も判明した。また、過去の業務前に飲酒をしていた別の複数の乗組員を減給や戒告の懲戒処分にした。
同社は9月22日からボートの運航を自粛しており、今後、全ての取締役が退任する予定。「再発防止と乗組員の再教育に取り組み、安全運航できる体制を整えたい」とコメントした。【宮本翔平】