静岡市の秋の名物、大道芸ワールドカップ(W杯)の実行委員会は7日、スタッフ向け講習会で外国人差別と受け取れる発言をしたなどとして、プロデューサーの奥野晃士(あきひと)氏(53)を解任した。また杉山茂之実行委員長が同日付で引責辞任した。実行委は、11月4~6日に予定通りW杯を開くかどうか、10月中旬には最終判断するとしている。
実行委によると、奥野氏は9月17日、「日本人らしさ」をテーマに、W杯ボランティア12人に講演した。「中国人は1人だと龍だが、2人だと虫になる」などと中国人をおとしめるような表現が含まれる資料を配った上、「中国の(王朝が変わる)易姓革命は皆殺し文化だ」などとも発言した。出席者から異論が出たという。
この日、奥野氏は静岡市内で記者会見に臨み、「誤った歴史認識を基に不適切な発言をしてしまい申し訳ない」と謝罪した。実行委では講演に先立ち、資料の内容を疑問視する声が上がったが、奥野氏に修正を求めるに至らなかった。会見に同席した杉山氏は「組織のガバナンスに大きな問題があった」と頭を下げた。【皆川真仁】